言いたいことはココだけde

言いたいことを言いたいように書いていきます。

Microsoft、Windows PhoneとNokiaやめるってよ!

サブブランドはブランド価値を利用して市場を再セグメント化する有効な手段ではあるけれども、各サブブランドがそれぞれ特徴を打ち出せないとシュリンクさせてしまう危険性がある。逆に今、サブブランド化を進めているのはGoogleだったりAppleだったりする。どっちが良いとか悪いではなくその企業の抱える価値を分散させる方向なのか集中させる方向なのかの局面次第で採るべき戦略は変わる。

MS、年内に「Nokia」と「Windows Phone」ブランドを廃止へ。Windowsに統合 | リンゲルブルーメン

f:id:seq4u:20140917131157p:plainWindows」と言えばデスクトップPCをイメージするが、このご時世願わくばデスクトップよりもモバイルで先に連想して欲しい。できれば先進的なイメージと共に。
かつてInternet戦略に出遅れたMicrosoftビル・ゲイツの1通の従業員宛メールで全社を挙げて全製品でInternet戦略に邁進してたった1年でInternetに対応したWindows95(MSNって知ってる?ISPもやっていて世界中同じ料金で使えて便利だったよ)やOffice製品を開発した。その後、金城湯池となるエンタープライズ市場を完全に押さえたが21世紀になりコンシューマー市場で遅れをとった。例えばZuneなんていう音楽プレーヤーを憶えているかな?日本発売する前にEnd of salesになったiPod対抗製品。そして人々がPCからスマホタブレットに移行していったのが2010年前後。

Windowsの欠点はIntelでしか動かなかったこと。かつてはMIPSPowerPC、Alpha上でも動いたんだけれど需要はなかった。囲い込み戦略かどうかMIPS版のWindowsNTを納品して後々エライ目にあった事もあった。モバイルOSがデスクトップOSと違うところは消費出力量。これが小さくならないと話にならない。Intelは電気食いなんだ。で、WindowsがARMに対応すれば!と思ったのかどうか対応させたのがWindowsRT。リコンパイルしただけですか?という貧弱な動きには誰も興味を示す事もなく終了。Windows8で不評のメトロUIモダンUIだがMobile OrientedならばよいUIだと僕は思う。
さて、Windows Phoneや買収したNokiaというサブブランドを捨ててWindowsブランドに回帰するようだが、Windowsと言えばモバイル!と思われるようになるにはまだ道半ば。大丈夫既に事実上のEnd of RoadとなったBlackberryとは違って"まだ"今なら間に合うから。