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すでにRVが死語だと知って調べたらワゴン車が凄く売れてる事実に遭遇した

新車統計…RVはもういいでしょう

 

自販連のページにはRV統計というのが「ある」という事よりも、「RVという言葉が死語」ということの方が驚いた。

普段気にしているのは欧米(主に欧州)のクルマメーカー。その欧州メーカー各社がいま競っているのが「セダン+RV」や「セダン+クーペ」の新ジャンル。あのフェラーリだってシューティングブレークを出して来ました。お馴染みのところではレクサスRX(ハリアーという方が馴染みあるかも)やスカイラインクロスオーバー(スカイラインの名前を冠する事に違和感がありますが)ですが、新興国市場(道路が未整備なので車高の高いRVが人気)や米国は当然として欧州でもRVやもどきは売れるタマなのです。なのに日本市場では既に「死語」。市場というか国民性、おかれている環境が違うのかも知れません。

 

ところでこの新車統計でもっと驚いた事がありました。

2013年6月に販売された統計上のRV11万台のうち4分の1の2.9万台がステーションワゴンなのです。1989年の初代レガシー発売に端を発するステーションワゴンブームは凄まじく、あっちもこっちも急遽こしらえた切って貼っただけの不細工なステーションワゴンですら飛ぶように売れたものです。何しろトヨタマークⅡを進化させたクオリスやクラウンにもステーションワゴンがあったのですから。

f:id:seq4u:20130718093149j:plainその頃の名残では無いのですが、RV系車種の特徴の一つであるルーフレールには2種類のルーフレールが存在していて、ルーフボックスはおろか格好だけのファッションレールと本来の荷物を載せられる本格派ルーフレールの2つがありますのでご注意を。

その後ホンダ・オデッセイに始まるミニバンブームに駆逐され日本のステーションワゴン市場は風前の灯火となり、レガシー、アコード、カペラ(現アテンザ)のみがワゴンを設定しトヨタ、日産が事実上日本のワゴン市場から撤退する事態になったのです。すれ違うクルマもミニバンが増え、近年ではあっちを向いてもこっちを向いてもプリウスという状態に至るには「売れてないんだから仕方ないよね」と思っていたものです。

しかし現実には29000台が一ヶ月に売れているという事実。同じ月にホンダ技研が販売した小型車・普通車(要は軽自動車以外の乗用車)は26000台余り。ホンダが売っている普通車・小型車よりも多い台数のワゴンが売れている。「ははぁ、新型アテンザ効果だな。SKYACTIVEになってバカ売れしているのだろう」と2012年6月のデータを見ると何と40000台も売れている!2011年は?29000台だ。あれ?ステーションワゴンって実は売れてた?残念ながら輸入車のタイプ別販売に関する統計は無いので比較はできません。

感性や感覚、噂だけで判断してはいけません。数字の裏付けこそが全てなのです。