YAPC:ASIAで聴いて来たので早速ChromeをSPDY対応にしてみた
昨日YAPC:ASIAで聞いてきたSPDY(スピーディー)について。
SPDY、HTTP/2.0の使い方 - YAPC::Asia Tokyo 2013
うんちくはwikipediaでどうぞ。既にFacebookやGoogle、Twitterのサイトがこの新しいプロトコルに対応済み。簡単にいうとTCP上で動いているhttpをTLS/SSL + httpに置き換える。SPDYの目的は大きく2つ。
1つは多重TCPの防止。httpでは1つのHTMLをGETする際に複数のhttpが起動しTCPがhttpの数だけコネクションを張る。ApacheのMax_Connectionに引っ掛かって痛い目に遭った人も少なくないはず。SPDYでは単一のTCPで張られたTLS/SSLプロトコルの中を複数のhttpが通っていくのでTCP_Connection数の軽減に繋がる。
2つ目はSPDYはTLS/SSLと共に使われるということ。すなわち「httpでもSPDYを使えば"経路上は"TLS/SSLで暗号化される」事になる。いや目出度い。Google凄い!
で、このSPYDYを元に現在http2.0という規格作成が進められている。GoogleとMicrosoftが規格を出してたんだけどFacebookが「GoogleのSPDYで良くね?」と言ったとか言わなかったとかで形成が決まった模様。その時に勢いのある組織がイニシアチブを取るのは世の常。SSLなんてNetscapeが始めたんだから。
ここで2つのChrome拡張をご紹介。一つは先のYAPC:ASIAで紹介されていたSPDY indicatorで、もう一つはSpdy proxy。
SPDY indicatorはChromeでアクセスしている際とがSPDYに対応しているか否かを表示してくれる信号。SSLサイトにアクセスすると鍵マークが出るのと同じ。Spdy proxyはネット上にproxyサーバを建ててくれててhttpを強制的にSPDYプロトコルに変更してくれる。ドヤリングって何?という皆様に朗報ですな。でも「デカいファイルのDLやYouTubeの時にはオフにしてくれ!」と作者が言っているのでサーバ資源を利用するPROXYの宿命でそこは協力しましょう。あっ、後PROXY経由なんで遅いですよ!!
#でもChromeとPROXYサーバ間だけ暗号化なのでフォルダ共有してたらアウトですよ
サーバ運用の皆様にはmod_spdyというのがあるようですしnginxは既に標準対応だそうですよ。嬉しいですね。